ski経営サポートオフィスの社労士コラム

介護キャリア段位の導入支援策

2013.06.16

キャリア段位制度とは?

「キャリア段位制度」とは、成長分野における新しい職業能力を評価する仕組みで、企業や事務所ごとにバラバラでない共通のものさしをつくり、これに基づいて人材育成を目指すものです。ポイントは以下の3点です。

  • 職業能力を評価する共通のものさしをつくり人材育成を目指す。
  • エントリーレベルからトップ・プロレベルまで7段階のレベルを設定
  • 「わかる(知識)」と「できる(実践的スキル)」の両方を評価

事業所のメリット

  1. サービス水準をアピールできます。キャリア段位を取得した職員が多ければ、質の高いサービスを提供していることをアピールできます。
  2. 職員のやりがい等を引き出し、定着率の向上につながります。職員のやりがいやスキルアップのモチベーションにつながり、定着率を高めることができるようになります。

介護キャリア段位の導入支援策

介護事業所で介護キャリア段位制度に基づく評価を実施した場合、以下の施策が活用できます。

①介護報酬のキャリアパス要件の該当

介護事業所・施設において、資質向上のための計画に沿って、OJTの一環として介護キャ リア段位制度を導入し、全ての介護職員に周知した場合、介護報酬の介護職員処遇改善加算 におけるキャリアパス要件を満たすことになります。

②評価・処遇制度(キャリアパス)の導入に対する助成 【中小企業労働環境向上助成金】

介護事業者が、介護キャリア段位制度を活用した評価・処遇制度(キャリアパス) を導入し、適切に実施した場合に、40万円が支給されます。

③申請手数料の負担に対する助成 【キャリア形成促進助成金】

介護職員の申出に基づき、介護事業者がキャリア段位レベル認定の申請手数料(1人当たり6,900円)を 負担する場合、負担額の2分の1が助成されます。

④ジョブ・カードへの反映

キャリア段位制度に基づく評価結果を、ジョブ・カードの評価シートに反映できます。 これにより、介護キャリア段位制度の実施を通じて、ジョブ・カードを活用した職業訓練を実施できます。また、介護職員も、ジョブ・カードを採用面接に活用できます。

⑤職業訓練の実施に対する助成 【日本再生人材育成支援事業】

有期契約労働者等に対して、介護キャリア段位制度を活用した有期実習型訓練を実施する介護事業者に対して、一定の支給要件を満たせば、下表の助成が行われ、 処遇の改善などキャリアアップを促進します。

日本再生人材育成支援事業(非正規雇用労働者育成支援奨励金)
Off-JT(座学)

OJT

(キャリア段位)

賃金助成 経費助成
介護職員1人 1時間当たり 800円 〔500円〕 介護職員 1人当たり 30万円を上限 〔20万円〕 介護職員1人 1時間当たり 700円 〔700円〕 

注:〔 〕内は、大規模な介護事業者の場合

介護キャリア段位の導入に関しての詳しい内容については、ski経営サポートオフィスまでお問い合わせ下さい。

お問い合わせ先:0120-921-671

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