ski経営サポートオフィスの社労士コラム

【05:社員教育】記事一覧

チャンクダウンとチャンクアップ

2012.12.15

「チャンクダウン」と「チャンクアップ」を駆使して相手の行動を具体的に

「チャンク」というのは塊のことです。相手の中にあるアイデアや目標を、すぐに行動レベルに落とし込めるようにするためのスキルが「チャンクダウン」と「チャンクアップ」です。

やりたいことや思っていることは漠然としていることが多く、塊になっていることがよくあります。この塊のままでは、行動に移せないので、塊を小さくしていく作業が必要となります。「チャンクダウン」とは大きな塊をほぐして小さな塊に分けていくことです。

例えば「売上を上げる」にはどうすれば良いでしょう?これを「チャンクダウン」していくと

  • 営業の前向き訪問の率を上げる。
  • 商品の価格を見直す。
  • 広告費を見直す。

とうようにどう行動するべきかがはっきりします。

誰でも行動に移せるレベルにすることが「チャンクダウン」です。

反対に、やりたいことや思っていることが、小さなチャンクとしてバラバラになって、方向性がはっきりしないことがあります。

このような場合はバラバラになっている小さなチャンクを大きなチャンクにする必要があります。これを「チャンクアップ」といいます。

例えば、会社の経営理念や目標は大きな塊になっている方が適しています。

「お客様には必ず挨拶をする。」とか「電話は3回以内に取る。」よりも「顧客第一主義」の方が、経営理念としてふさわしいといえます。

相手の話を聞くときに必要に応じて「チャンクダウン」や「チャンクアップ」を使うことで、相手の思っていることを行動に変えることができるのです。

目標を設定させるには?

2012.10.27

目標を定める

「あなたは目標を設定していますか?」

「あなたは目標を書き留めていますか?」

「あなたは目標を達成するための計画がありますか?」

1953年のアメリカのエール大学卒業生に対してこのような質問をしたそうです。

これらの3つの質問に全て「イエス」と答えた卒業生は全体の3%に過ぎなかったそうですが、20年後に再調査したところ、この3%の卒業生は、他の卒業生に比べて、幸せな結婚をし、仕事でも成功を収め、家庭生活にも満足し、健康状態も良かったそうです。

これはとても有名な話で、様々な本に載っています。

幸せや成功はその人の価値観によって変わるので、全てを肯定することはできませんが、それでも目標を定めて、それに向けた計画を立てれば多くのことを実現できるのは確かなようです。

目標を定めると、エネルギーを目標に集中することができ、目標に向かって自分が何をすれば良いのかはっきりします

目標設定

目標を設定する上で、仕事上のするべきことを「重要度」と「緊急度」という2つの基準で分類します。それぞれを図のような縦軸と横軸に区分すると4つの領域ができます。実際に仕事を書き出して分類してください。

A:「重要で緊急」な仕事

この領域の仕事は、すぐに手を付け、できるだけ早く完了する必要があります。最重要ですが、別にわざわざ目標にしなくても、この領域に入るような仕事なら、放っておいてもやる仕事といえます。

B:「重要だが緊急ではない」仕事

最も目標にすべき領域です。この領域の仕事は、すぐやらなくても良いので、思っているだけで、なかなか行動に移せません。だから目標として設定し、実行する必要があります。

C:「重要ではないが緊急」な仕事

この領域の仕事は、緊急ではあるため、重要な仕事よりも優先してしまうことがあります。この領域の仕事をやればやるほど重要な目標を達成するのが難しくなります。

D:「重要でも緊急でもない」仕事

この領域の仕事に手を付けるべきではありません。しかし重要な仕事をするのが嫌で、この領域の仕事に逃げ込んでいる場合があります。部下などがもしそうしているとすれば、この作業をすれば気が付くはずです。

上手くいくビジョンを見つけるには?

2012.10.20

ビジョン・メイキング

ビジョンとは

よくビジョンを持つことの重要性をいわれますが、ビジョンとはなんでしょう?

ビジョンとは細部まではっきりした映像のことです。この映像がはっきりしている人ほど具体的に動きやすいと言えます。目標が中々達成できないのは、このビジョンがはっきりとした映像になっていないからです。

ではどうすればはっきりとしたビジョンを持つことができるのでしょうか?

ここでもコーチングが役に立ちます。

質問で、何年後にどうなっていたいか、それをどんな仲間とやっているか、そのときの気持ちは、というようにビジョンが細部にわたるまで、はっきりするように質問をしていきます。その時に聞こえてくる音や映像などが五感で感じれるぐらいになれば、それだけ実現の可能性も高くなります。

上手くいくビジョンを持つことが上手くいくことにつながります。

上手くいっていない人は、上手くいっていないビジョンを描いていることが多いものです。

この上手くいっていないビジョンを上手くいくビジョンに変えることができれば、成功する確率が高まります。

上手くいくビジョンの見つけ方

上手くいくビジョンの見つけ方には次の4種類があります。

  1. 過去に成功した経験を思い出す
  2. 過去に同じか近いことで成功した体験を思い出してみます。そしてその情景の中に入り込みます。同じ様な成功が無くても成功している自分を想像して、それになりきることです。
  3. 別の分野で上手くいっていることを活用する
  4. 課題とは違う分野のことでも当てはめてみれば使える場合があります。例えば学生時代にスポーツで優勝したことをその課題に当てはめてみるといった具合です。
  5. モデルとなる人物を自分の立場に置いてみる
  6. 自分の目標としている人やあの人だったら上手くやりそうだなと思う人が、自分の立場だったらどうするか想像してみると上手くいくことがあります。身近な人でも歴史上の人物などでもかまいません。
  7. 背景を差し替える
  8. イメージの背景を差し替えることでその場面全体をコントロールできることがあります。色や、BGM、雰囲気、温度、手触りなど好きなイメージを想像してみて下さい。

以上の4種類でどれが効果的かは、その人や場合によっても違います。相手の反応を見ながら効果のありそうなものを掘り下げていくのが良いでしょう。

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