ski経営サポートオフィスの社労士コラム

中小企業の高卒初任給(平成26年度)

2014.11.15

 厚生労働省は13日、2014年の初任給結果を公表しました。高卒者の初任給は前年比1.8%増の15万8,800円で、男女別では、男性が1.5%増の16万1,300円、女性は1.9%増の15万4,200円でした。

 兵庫県は、男女計16万1,100円、男性16万2,100円、女性15万7,800円

 大阪府は、男女計16万7,800円、男性16万9,900円、女性16万3,400円

 産業別にみた初任給

産業別高卒初任給
産業男女計男性女性
鉱業,採石業,砂利採取業 16万5,700円 16万7,200円 15万4,800円
建設業 16万4,900円 16万5,300円 15万7,600円
製造業 15万8,900円 16万1,200円 15万2,900円
電気・ガス・熱供給・水道業 15万9,500円 15万9,600円 15万7,700円
情報通信業 16万4,700円 17万4,200円 16万100円
運輸業,郵便業 15万8,200円 15万9,400円 15万1,700円
卸売業,小売業 16万1,600円 16万4,200円 15万9,200円
金融業,保険業 14万5,900円 14万7,200円 14万5,700円
不動産業,物品賃貸業 16万2,200円 16万5,900円 15万4,100円
学術研究,専門・技術 16万100円 16万3,600円 15万3,900円
宿泊業,飲食サービス業 15万5,000円 15万7,700円 15万3,300円
生活関連サービス業,娯楽業 16万3,500円 16万5,300円 16万2,800円
教育,学習支援業 15万4,600円 16万7,100円 15万2,800円
医療,福祉 15万2,300円 15万3,700円 15万1,700円
複合サービス事業 14万4,200円 14万3,300円 14万4,800円
サービス業(他に分類されないもの) 15万8000円 15万9,100円 15万5,500円

 高いのは、平均を100として、建設業、情報通信業が平均の104%(男女計)、逆に低いのは、金融業・保険業の92%、複合サービス業の91%でした。

 男女別で最も高いのは情報通信業(男性)の108%、生活関連サービス業・娯楽業(女性)106%で、最も低いのは複合サービス業(男性)の89%、金融業・保険業、複合サービス業94%(女性)でした。

企業規模別

 企業規模別でみると、

従業員数100~999人の中企業

男女計: 15万8,100円(前年比2.1%増)

男性:   16万1,000円(前年比2.0%増)

女性:   15万3,900円(前年比1.9%増)  

従業員数10~99人の小企業

男女計: 15万8,300円(前年比2.7%増)

男性:   16万1,700円(前年比2.3%増)

女性:   15万1,800円(前年比2.5%増) 

新規採用時の給料の額

 高卒の初任給は、「中小企業で新人を採用する場合に給与をいくらにするか?の目安とすることができます。

 地域、従業員数、産業別の給与を平均額と比較していけば、その地域・業界での高卒の初任給の相場が分かります。

 その初任給の相場と今の求人の給料との差がある場合は、人材を確保することはかなり難しくなるでしょう。

 新人の給料が上がれば、今まで働いてもらっている人の給料も見直さないといけないかもしれません。

 人材不足で困っている事業所が多くなってきていますが、処遇面で見劣りしていないか一度見直してみるよい機会です。

 

 

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