ski経営サポートオフィスの社労士コラム

ブラック企業と言われないためには?

2016.02.27

ブラック企業と言われた途端に有名チェーン店でも、パート、アルバイトが集まらなくなり、店舗を閉めたり、営業時間の一部しか営業できないという事態に追い込まれる。

近くの牛丼店が数時間しか営業していないという光景は衝撃的でした。

ブラック企業と言われないためにはどうすれば良いでしょうか?

厚生労働省のサイトに「ブラック企業」に関する質問と回答が新しく追加されました。

それによると

【Q】「ブラック企業」ってどんな会社なの?

【A】  厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、

①労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、

②賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、

③このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、

などと言われています。

このような企業に就職してしまった場合の対応としては、第一義的には会社に対して問題点の改善を求めていくことが考えられます。しかしながら、新入社員が単独で会社に問題点の改善を求めて交渉等をするのは現実的には非常に難しいと考えられます。したがって、問題点に応じて、外部の関係機関や労働組合に相談することも有効な手段と考えられます。

【Q】「ブラック企業」と言われないためにはどうすれば良いの?

【A】  厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、

①労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、

②賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、

③このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、

などと言われています。

したがって、企業としては、このような問題点が生じないよう、企業全体でコンプライアンス意識を高く持ち、労働条件、就業環境を改善していくことが大切です。

 

対策については、あまり具体的ではありませんが、少なくとも上記の3つの特徴の逆のことをすれば厚生労働省の考えるブラック企業には当てはまらないことになります。

これらを逆にすると

①労働者に極端な長時間労働やノルマを課さない

②賃金不払いやパワハラなどがなくコンプライアンス意識が高い

③労働者に過度の選別を行わない

 

①の長時間労働については過労死の目安として、法定外の残業時間が80時間、100時間を超えると過労死 の危険があるというそれぞれの基準があるので、これらを超えないようにする工夫が必要です。

②については説明は不要でしょう。

③の労働者の過度の選別を行わないとは「労働者を使い捨てにしない」ということです。

どの業界も人材不足となっており、人口が減少していくことが実態の調査でも明らかになった今、人材不足は益々深刻になっていくことが予想されます。ブラック企業の烙印を押されて、全然人が来ないということにならないように、対策を取っていきたいものです。

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