ski経営サポートオフィスの社労士コラム
相手が話をしやすくするには
相手を話しやすくさせる
コーチングは「聞く」ことと「聞き分ける」ことにあります。
「聞く」ためには
- 忠告する必要はありません
- 答えてあげる必要もありません
- 批判もする必要もありません
- 次に何を話すか考える必要もありません
- まずはただひたすら「聞く」ことです。とにかく「聞く」
ただし、ただひたすら「聞く」といっても相手が話しづらいと思っていては、優秀な聞き手とはいえません。
知らず知らずのうちに話しづらい態度を取っていませんか?
話しづらい態度とは次のようなものです。
1.攻撃的な態度
途中で口をはさんだり、意見したりする。
指で机をとんとん叩く。
体をゆする。
眉間にしわを寄せる。
2.優位に立とうとする態度
無意識のうちにどちらが上か下か、勝っているか負けているか、二極化して自分の立場を決めたがる。
3.心を通わせない態度
話を聞いているのだけれど、心ここにあらずと感じる態度。
4.エラそうな態度
頭の後ろで手を組む、椅子の背によりかかり、足を前に伸ばす。そんなつもりはなくても、相手には、「お前の話なんか聞いてる暇がない」というような印象を与えてしまいます。
5.神経質な態度
苦手な相手に取ってしまいがちな、何かを触りながら聞くといった態度。
ぺーシング
話しやすくさせるためのスキルで「ぺーシング」というものがあります。
相手に合わせ、相手の防衛意識を弱め、親密さをつくり出すことができるスキルです。
- 視線を軽く合わせる。視線の高さを合わせる。
- 同じ速さ、同じトーンで話す。
- 共通の話題について話す。
- 相手の話を途中でさえぎらない。
- 相手の話をおうむ返しに繰り返し話す。
- 同じものを注文する。同じものを食べる、飲む。
- 自分のことを話す。
日常的にぺーシングを繰り返すと、親密さが増し、こちらの伝えたい情報をスムーズに相手に伝えることができ、こちらの聞きたい情報をスムーズに相手から聞き出すことができるという状況をつくり出すことができます。
反対意見であっても「そうかもしれないね、でも・・」と話すより、「そうかもしれないね、それから・・という考え方もあると思う。」と一旦相手の意見を認めてこちらの意見を言う。そうすると「こちらの方が正しい!」という印象を与えずに済みます。
ただ、5.の「おうむ返しに繰り返し話す。」というスキルは、話し方によっては、ばかにされているような印象を与えることがありますので、注意が必要です。