ski経営サポートオフィスの社労士コラム
才能のある人を採用するには②
今回は才能のある人を採用するための質問の続きです。
苦手なことと得意なことは何か?
仕事で何年も同じことをやっているのに、あまり得意でないことやある程度のレベルまでくればそれ以上はなかなか上達しないということがあります。
例えば、「営業で毎日誰かと話をしているのに大勢の前で話すのは苦手だ。」とか「毎日車の運転をしているけど縦列駐車はいつまでたっても苦手だ。」とか。
その反対に「人前で話すのは苦手だったけど、だんだん平気になった。」、「最初は車の運転が怖くて前を見ることしかできなかったけど今はおしゃべりしながら運転ができる。」
などというように経験を積むことによって、苦手なことは今でも苦労しているけど、得意なことは特に意識しないでもできるようになっていきます。
同じ仕事でも人によって得意不得意があり、習熟する速さも違ってきます。
応募者に「今までどんな仕事なら苦労せずにこなせたか、どんな仕事なら早く覚えられたか」を聞いてみるのは本人の才能を知る上で有効な質問になると思います。
どんなときに満足感を感じるか?
よく「営業は断られてからが始まり」などと言います。
実際「NO」と言われるとひっくり返してやろうとやる気になる営業マンも大勢います。
「競合がいると負けたくないと闘志が燃える。」というような営業マンもいます。
仕事に限らず「どんなことに満足感を感じるか」「何に充実感を感じるか」を聞いてみる事は、その人がどのようなことを長期にわたって続けていくことができるかを知る助けになると思います。
質問にどのような反応を見せるか?
質問の内容も大事ですが、質問に相手がどのような反応を見せるかも重要です。
例えば「顧客があなたのことを疑っている場合どうしますか?」というような質問をしたとします。
優秀な営業マンなら疑われることを嫌います。それは売り込んでいるのは自分自身だからです。このような質問は優秀な営業マンなら戸惑いを見せるかもしれません。
しかし、平凡な営業マンなら疑われることをあまり気にしません。だからあまり戸惑いを見せるようなことはしないでしょう。
これとは反対に塾の講師なら疑われるのはむしろ歓迎するかも知れません。疑うのは生徒が興味を示しているからだと感じるからです。
同じ質問でも職種によって答えが違います。
これらの質問を今いる事業所の全員に行っておいて、優秀な人とそうでない人の答えを体系化しておくことをお勧めします。
そうすることで、自身の事業所に必要な優秀な人を探すてがかりにすることができます。