ski経営サポートオフィスの社労士コラム
外国人雇用に関するブログ_____特定技能試験について<②技能試験>
「特定技能」に必要となる試験について<②技能試験>
国内での人手不足を背景に創設された新しい在留資格、「特定技能」。
この在留資格を得るために必要な試験は2つあり、技能評価試験と日本語試験です。
(ただし、技能実習2号を良好に終了した方については、試験免除となります)
日本語能力試験は、①日本語能力試験 ②国際交流基金日本語基礎テスト のどちらかを受験します。
N4 以上の資格取得が必要となります。
(→ 前回のブログにて、詳しくお話ししています)
技能評価試験は、特定14分野に即した試験で分野ごとにそれぞれ、学科試験+実技試験で開催されます。
今回は、こちらについてお話しします。
特定14分野とは、以下になります。
1 介護分野
2 ビルクリーニング分野
3 素形材産業分野
4 産業機械製造業分野
5 電気・電子情報関連産業分野
6 建設分野
7 造船・舶用工業分野
8 自動車整備分野
9 航空分野
10 宿泊分野
11 農業分野
12 漁業分野
13 飲食料品製造業分野
14 外食業分野
各分野の詳細、サンプル問題や、勉強用テキストはウェブサイト(出入国在留管理庁ホームページ)に掲載されています。
具体例として、6 建設分野 の概要を紹介します。
人手不足が続く建設業では、以下の19職種が受け入れ対象の職種となります。
(内装仕上げと表 装の特定技能評価試験は同一区分で行われるため、試験区分は18 となります。)
型枠施工、左官、コンクリート圧送、トンネル推進工、建設機械施 工、土工、屋根ふき、電気通信、鉄筋施工、鉄筋継手、内装仕上 げ、表装、とび、建築大工、配管、建築板金、保温保冷、吹付ウレ タン断熱、海洋土木工
各職種ごとに、学科試験、実技試験ともに試験内容、方法、合格基準が定められています。
このうち、鉄筋施工の試験問題の一部を抜粋します。
<学科問題サンプル>
• 鉄筋コンクリート構造の特性として、正しいものを下記から選べ
てっきん こんくりーとこうぞう の とくせい として、ただしいもの を かき から えらべ
1 コンクリートは、圧縮力に強く、引張力に弱い。 こんくりーと は、あっしゅくりょく に つよく、ひっぱりりょく に よわ い。
2 コンクリートは、雨に弱く、鉄筋は、雨に強い。 こんくりーと は、あめ に よわく、てっきん は、あめ に つよい。
3 コンクリートは、風に弱く、鉄筋は、風に強い。 こんくりーと は、かぜ に よわく、てっきん は、かぜ に つよい。
<実技問題サンプル>
4 次 の(1)~(8)に従 っ て 、鉄筋 を組立てなさい
(1) 鉄筋の組立ては、5 ページの鉄筋組立て用 図面 の 柱 詳 細 参考図 の指示に従ってしなさい。
(2) 鉄筋の結束は、全結束としなさい。
(3) フープとスタラップのコーナーの結束 は、片だすき又 また は 両だすときとしなさい。
(4) ベース筋の上下は、図面 どおりにしなさい。
(5) 柱 はしら 主筋の配置 はいち は長 短交互にしなさい
・・・続く
このように、実際の職務に関連した具体的な問題が出題されます。
即戦力として、実務経験のある方を想定されているといって良いと思います。
他の分野に関しても、ホームページにて具体的な問題を見ることができます。
試験問題のほか、特定技能の外国人雇用に関してなど、ご質問がある方は、弊社にお気軽にご相談くださいませ。
特定技能について(出入国在留管理庁ホームページ)
https://www.ssw.go.jp/jp/files/pdf/guidebook.pdf
具体的な試験問題について(出入国在留管理庁ホームページ)http://www.moj.go.jp/isa/policies/ssw/nyuukokukanri01_00135.html