ski経営サポートオフィスの社労士コラム

【03:採用】記事一覧

選考のポイント

2012.04.09

採用面接のポイント

面接書類のチェックポイント

採用面接をするうえでまず心がけていただきたいのは、採用する側もされる側も立場は対等だということです。どうしても「雇ってやる」という意識が働き上から目線になりがちですが、相手も顧客の1人かもしれません。

面接後、大事な取引先の関係者だったことがわかった。などということが実際に起こっています。

妙にへりくだる必要はありませんが、気持ちは、お客様への対応と同じぐらいで、ちょうどいいかもしれません。

面接時にわざと高圧的な態度を取り、プレッシャーへの対応を見るという面接上のテクニックもありますが、ここでは、通常の面接での選考ポイントを紹介します。

次に採用面接での書類のチェックポイントですが、以下の表のようになります。

書類 チックポイント
履歴書
  1. 自筆で丁寧に書かれているか
  2. 写真の印象はどうか(服装、表情など)
  3. 誤字脱字はないか(修正液で修正など)
  4. 空欄がないか
  5. 保有資格はどうか
  6. 志望動機はどうか
  7. パソコンで作成した書類の場合は、レイアウトが崩れていないか(パソコンのスキル)
職務経歴書
  1. 同業種の経験があるか
  2. 短期間で転職をくりかえしていないかどうか(特に新卒時の在籍期間)
  3. 新卒入社時の会社の規模はどうか(ある程度の会社ならば教育訓練を受けている可能性が高い)
  4. 何もしていなかった空白期間が長すぎないか(その間に何をしていたのか)

面接時のチェックポイント

チェック内容
面接時
  1. 今までの会社の退職の理由
  2. 時間に正確か
  3. 服装の印象はどうか
  4. 返事・言葉遣いは良いか
  5. 人の目を見て話すか
  6. 人の話をきちんと聞いて受け答えしているか
  7. 志望動機は何か
  8. どんなことをやりたいのか
  9. やって欲しい仕事の経験はどの程度か
  10. 社風に合うか
  11. ネガティブ思考でないか
  12. 仕事の空白期間をどう過ごしていたか
  13. 経営者と合うか

面接に慣れていない場合正しく判断できるかどうかと戸惑う面接官もいらっしゃいますが、最終的には感覚で合う合わないというのも大事な要素です。論理的で客観的ではないかもしれませんが、お見合いと同じで、一緒に仕事をしていく上で、「なんとなく好きになれない」というのは、正しい感覚であったりします。

 

最近は雇用環境が悪いため、働く人にとって圧倒的に不利な状況です。 だからといって、採用者の足元を見たような対応をすれば、チャンスがあればいつか辞めてやると思いながら仕事をするのではないでしょうか。 こうなっては社風も何もあったものではありません。

採用にあたっては、長く一緒に働いてくれそうかどうかが一番重要です。〝採用しては辞めるというサイクルを繰り返している。”というのは今までにかけてきた費用が無駄になり、会社にノウハウが残らず大変効率の悪いことです。

 

「会社に会わなければ辞めてもらえばいい」という経営者の方もよくいらっしゃいますが、人材のレベルアップが図れる裏付けの資金力やブランド力がある会社以外は、長く安定的に勤務してもらう方が会社の利益になります。

採用に関する助成金は

2012.04.05

特定求職者雇用開発助成金

特定就職困難者雇用開発助成金

  • 高年齢者(60歳以上65歳未満)を雇い入れた時の助成金 
  • 母子家庭の母              〃 
  • 障害者                   〃 
  • 対象労働者 支給額 助成対象期間 支給対象期ごとの支給額

    高年齢者(60歳~64歳)を雇い入れた時の助成金

    90万円 1年 1期45万円、2期45万円
    母子家庭の母 90万円 1年 1期45万円、2期45万円
    障害者 135万円 1年6か月 1期45万円、2期45万円、3期45万円
    障害者(重度) 240万円 2年 1期60万円、2期60万円、3期60万円、 4期60万円

高年齢者雇用開発特別奨励金

  • 高齢者(雇い入れ日の年齢が65歳以上の離職者)を雇い入れた時の助成金
支給額 助成対象期間 支給対象期ごとの支給額
90万円 1年 1期45万円、2期45万円

 

地域雇用雇用開発助成金

 

雇用機会が特に不足している地域等において、300万円以上の設備・整備あるいは創業に伴い、当該地域に居住する求職者等を3人(創業については2人)以上雇い入れた場合の助成金を支給します。

 

  • 同意雇用開発促進地域、過疎等雇用改善地域において雇用保険の一般被保険者として雇い入れた場合助成します。300万円以上の事業所の設置・整備に伴う雇い入れを予定している場合、その計画書を管轄都道府県労働局長に提出 
  • 事業所の設備・整備に伴う雇い入れが完了したときは、その旨を届けるとともに、必要な書類を添えて申請資格の確認、および第一回の支給申請を行い、3年間にわたり、3回支給します。
  • 設備費用(300万~5000万)に応じて、40万~900万が3回支給されます

【支給額】

設置・整備に要し た費用 対象労働者の数
3(2)~4人 5~9人 10~19人 20人以上
300 万円以上1,000 万円未満 40 万円 65 万円 90 万円 120 万円
1,000 万円以上 5,000 万円未満 180 万円 300 万円 420 万円 540 万円
5,000 万円以上 300 万円 500 万円 700 万円 900 万円

派遣労働者雇用安定化特別奨励金 (28年3月31日まで)

6ヶ月を超える期間継続して労働者派遣を受け入れていた業務に派遣労働者を無期または6ヶ月以上の有期で直接雇用した場合合計100万円が支給される。

 

  • 事業実施期間:平成21年2月6日から平成28年3月31日まで(年度ごとの予算の範囲内での支給となり、予算の上限に達した場合は支給されない場合があります。)  
対象者 支給額 支給対象期ごとの支給額
期間の定めのない雇用 100万円 1期50万円、2期25万円、3期25万円
6か月以上の期間の定めのある雇用 50万円 1期30万円、2期10万円、3期10万円
  

3年以内既卒者採用拡大奨励金 (24年6月30日まで)

  • 大学卒業後3年以内の既卒者を対象とする新卒求人や被災した卒業後3年以内の既卒者に限定した求人で、ハローワークまたは新卒応援ハローワークの紹介により「フリーター受け入れ型求人を出して」正規雇用した既卒者を正規雇用者とした場合、合計最大100万円が支給される。 
支給申請時期 支給額 被災した卒業後3年以内の既卒者には
正規雇用から6月定着した場合 100万円 120万円

トライアル雇用助成金

  • 45歳以上の中高年齢者 
  • 40歳未満の若年者等 
  • 母子家庭等の母等 障害者等 
  • ハローワーク等の紹介により、一定期間試用  雇用した場合3ヶ月間、毎月4万円を支給。
1か月 2か月 3か月
4万円 4万円 4万円

3年以内既卒者トライアル雇用奨励金 (24年6月30日まで)

  • 高校・大学等を卒業後3年以内の既卒者、または被災した卒業後3年以内の既卒者(特例)に限定した求人で、ハローワークまたは、新卒応援ハローワークの紹介により一定期間有期雇用し、その後正規雇用した合、合計最大80万円支給されます。
    支給対象期間 1か月(有期雇用) 2か月(有期雇用) 3か月(有期雇用) 6か月(正規雇用3か月)
    金額 10万円 10万円 10万円 50万円(特例は60万円)

※ 全て中小企業の場合の金額です。大企業の場合は金額が下がる助成金もあります。

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採用計画のポイントは

2012.04.03

採用計画のポイント

①必要人員の把握

採用計画を作成する上でまず必要なのが、必要人員の把握です。どの部署で、どんな人材が、何人必要なのか? その理由は何か?

「欠員が出たための人員の補充」の場合や「専門性の高い業務に対応するための採用」の場合、あるいは「新規事業への展開のために採用したい」というのと「人員の構成がいびつなので、修正するために違う年代の人員を採用したい」というのとでは、必要な人材は変わってきます。

又、定期採用を行うか通期採用を行うかでも内容は違います。ある程度の規模の会社では新卒の定期採用を行っているところがほとんどですが、小規模の会社は、必要なときに必要な人数採用するという通期採用を行っているところが多いと思います。

通期採用の場合は、計画もなく、行き当たりばったりの採用になりやすいので、注意が必要です。

②どんな人材を募集するか

必要な人員を把握できたら、今度はそのニーズにあったどんな人材を募集するか決定します。

正社員か、パートか、契約者社員か?、それとも新規採用しなくても配置転換やアウトソーシングで対応できないか?

自社の経営方針や採用に掛けられるコスト、必要な資格、期待される属性、タイプなどから、どんな人材を採用する必要があるのか十分検討する必要があります。

③募集の方法を決定する

必要な人員、人材の内容が確定したら次は募集に際して、どのようなルートを使用するか決定します。

募集ルートには次のようなものがあります。

  1. ハローワークに求人票を出す
  2. 専門学校等に求人を出す
  3. ホームページやブログ、メルマガなどでの求人
  4. 知人・従業員からの紹介
  5. 求人雑誌などに求人情報を出す
  6. 人材紹介会社に登録する。

以上の他に最近ではfacebookでリクルート活動を実施している会社もあります。

それぞれメリットデメリットがあります。無料の募集ルートを最大限活用した上で、専門性が高い場合などは有料のルートも検討するのがいいでしょう。

④選考~採用

応募の人数が増えた方が良い人材を確保できる確率が高まりますが、採用したい人材とミスマッチした応募が多くなると、面接での対応が負担となります。書類での審査で、ある程度絞り込んで面接するのか、全て面接して総合的に判断するか、募集人数などにより決定してください。

中小企業の場合、すぐに人材を確保したいからと、面接を1度しただけですぐ採用する場合が多いのですが、なるべく2回以上面接するようにしてください。

2度目の面接では前回と違う側面が見えることが多くあります。又対応した相手によって態度が違うなどという場合もあるため、色々な方が対応してみるというのも良いかもしれません。

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