ski経営サポートオフィスの社労士コラム
【11:外国人雇用】記事一覧
- 2021.03.04
- 外国人雇用に関するブログ_____特定技能試験について<②技能試験>
- 2021.03.03
- 外国人雇用に関するブログ____特定技能試験について<①日本語試験>
- 2021.02.22
- 外国人雇用に関するブログ____ベトナムで初の特定技能試験実施<建設分野>
外国人雇用に関するブログ_____特定技能試験について<②技能試験>
「特定技能」に必要となる試験について<②技能試験>
国内での人手不足を背景に創設された新しい在留資格、「特定技能」。
この在留資格を得るために必要な試験は2つあり、技能評価試験と日本語試験です。
(ただし、技能実習2号を良好に終了した方については、試験免除となります)
日本語能力試験は、①日本語能力試験 ②国際交流基金日本語基礎テスト のどちらかを受験します。
N4 以上の資格取得が必要となります。
(→ 前回のブログにて、詳しくお話ししています)
技能評価試験は、特定14分野に即した試験で分野ごとにそれぞれ、学科試験+実技試験で開催されます。
今回は、こちらについてお話しします。
特定14分野とは、以下になります。
1 介護分野
2 ビルクリーニング分野
3 素形材産業分野
4 産業機械製造業分野
5 電気・電子情報関連産業分野
6 建設分野
7 造船・舶用工業分野
8 自動車整備分野
9 航空分野
10 宿泊分野
11 農業分野
12 漁業分野
13 飲食料品製造業分野
14 外食業分野
各分野の詳細、サンプル問題や、勉強用テキストはウェブサイト(出入国在留管理庁ホームページ)に掲載されています。
具体例として、6 建設分野 の概要を紹介します。
人手不足が続く建設業では、以下の19職種が受け入れ対象の職種となります。
(内装仕上げと表 装の特定技能評価試験は同一区分で行われるため、試験区分は18 となります。)
型枠施工、左官、コンクリート圧送、トンネル推進工、建設機械施 工、土工、屋根ふき、電気通信、鉄筋施工、鉄筋継手、内装仕上 げ、表装、とび、建築大工、配管、建築板金、保温保冷、吹付ウレ タン断熱、海洋土木工
各職種ごとに、学科試験、実技試験ともに試験内容、方法、合格基準が定められています。
このうち、鉄筋施工の試験問題の一部を抜粋します。
<学科問題サンプル>
• 鉄筋コンクリート構造の特性として、正しいものを下記から選べ
てっきん こんくりーとこうぞう の とくせい として、ただしいもの を かき から えらべ
1 コンクリートは、圧縮力に強く、引張力に弱い。 こんくりーと は、あっしゅくりょく に つよく、ひっぱりりょく に よわ い。
2 コンクリートは、雨に弱く、鉄筋は、雨に強い。 こんくりーと は、あめ に よわく、てっきん は、あめ に つよい。
3 コンクリートは、風に弱く、鉄筋は、風に強い。 こんくりーと は、かぜ に よわく、てっきん は、かぜ に つよい。
<実技問題サンプル>
4 次 の(1)~(8)に従 っ て 、鉄筋 を組立てなさい
(1) 鉄筋の組立ては、5 ページの鉄筋組立て用 図面 の 柱 詳 細 参考図 の指示に従ってしなさい。
(2) 鉄筋の結束は、全結束としなさい。
(3) フープとスタラップのコーナーの結束 は、片だすき又 また は 両だすときとしなさい。
(4) ベース筋の上下は、図面 どおりにしなさい。
(5) 柱 はしら 主筋の配置 はいち は長 短交互にしなさい
・・・続く
このように、実際の職務に関連した具体的な問題が出題されます。
即戦力として、実務経験のある方を想定されているといって良いと思います。
他の分野に関しても、ホームページにて具体的な問題を見ることができます。
試験問題のほか、特定技能の外国人雇用に関してなど、ご質問がある方は、弊社にお気軽にご相談くださいませ。
特定技能について(出入国在留管理庁ホームページ)
https://www.ssw.go.jp/jp/files/pdf/guidebook.pdf
具体的な試験問題について(出入国在留管理庁ホームページ)http://www.moj.go.jp/isa/policies/ssw/nyuukokukanri01_00135.html
外国人雇用に関するブログ____特定技能試験について<①日本語試験>
「特定技能」に必要となる試験について<①日本語試験>
国内での人手不足を背景に創設された新しい在留資格、「特定技能」。
この在留資格を得るために必要な試験は2つあり、技能評価試験と日本語試験です。
技能評価試験は、特定14分野に即した試験で各分野ごとにそれぞれ、学科試験+実技試験で開催されます。
(→次回のブログで、詳しくお話しします。)
日本語能力試験は、①日本語能力試験 ②国際交流基金日本語基礎テスト のどちらかを受験します。
このうち、一般的によく知られる ①日本語能力試験 ですが、1年に2度の開催です。
日本全国47都道府県にて実施、海外でも受験可能です。マークシート方式のテストとなります。
なお、特定技能の資格取得には、日本語能力試験のN4以上(N4,N3,N2,N1)が必要となります。
一般的に、日常会話が可能で、小学校低学年レベルの漢字の読み書きができるのが、N3レベルと言われています。
このN3を持っているか否かが、日本に在留する外国人の日本語能力のひとつの目安となります。
<認定の目安>
N4レベル:基本的な日本語が、ゆっくりであれば理解できる
(ゆっくり話す会話、基本的な漢字、身近な文章など)
N3レベル:日常的な日本語を理解できる
(日常会話に問題なし、漢字で文章を読む、新聞や雑誌の見出しから概要をつかめる)
N2レベル:ビジネスでのコミュニケーションが可能。より幅広い場面で使われる日本語の理解
(自然に近いスピードの会話、要約、新聞の理解)
N1レベル:ディスカッションが可能。日本人と同じレベルで、幅広い場面で使われる日本語の理解
(自然なスピードの会話、ニュースや講義の理解、新聞の評論や複雑な文章を読み内容を理解)
日本語能力試験について、さらに詳しくはこちらからも確認できます。
日本語能力試験ホームページ:https://info.jees-jlpt.jp/
外国人雇用に関するブログ____ベトナムで初の特定技能試験実施<建設分野>
ベトナムで初の特定技能1号評価試験を実施<建設分野>
日本の建設業の新たな担い手として期待される外国人材を即戦力として受け入れるため、特定技能試験がベトナムで3月23日(火)に実施されます。
日本国内で深刻化する人手不足に対応するため、2019年より、建設・飲食・宿泊等の特定の14分野にて、外国人労働者が取得可能な在留資格「特定技能」が創設されました。
(特定分野については、1/13のブログでもお話しています)
このうち、技能労働者の高齢化が進む建設業では現在1319人の外国人労働者が就労しています。
ただし、未経験者として来日した人がほとんどで、技能実習を通じて教育を受けてきており、
これまで建設分野で即戦力として直接技能労働者を受け入れたことはなかった。
特定技能1号の在留資格で働くには、日本語試験と、技能試験を受けて合格する必要があります。
その後、会社と契約を結べば、外国人は特定技能の在留資格を申請することができます。
今回ベトナムにて実施される試験は、ハノイにて行われ、申込期間は2月18日(木)から2月25日(木)正午まで。受験料は75万5000VND(約3500円)です。
なお、ベトナムでは試験に先立ち、現地の教育訓練校で2月中旬より技能教育訓練が実施されます。
今後、試験の合格者は審査などを経て、最短で今年の夏より就労開始の見込みとしています。
また、即戦力人材の受け入れは、今回ベトナムのほかに、3月9日・10日にフィリピンにて、電気通信分野でも試験が行われます。
ニュースソース: 2021年2月18日 在ベトナム日本国大使館プレスリリース
特定技能総合支援サイト https://www.ssw.go.jp/